かなしいけつまつ

あるところに、とてもなかのよい、
いぬとねこがいました。
いぬのなかまのいぬたちは、こういいました。
「たいせつなのは、おなじなかまであることだ」
ねこのなかまのねこたちは、こういいました。
「いくらすきでも、もとがちがうとうまくいかない」
でもふたりは、なかまのちゅうこくもきかず、
あるひ、けっこんをしたのです。
しばらくのあいだ、ふたりのなかは、だれのめからみても、
とてもうまくいっているようにみえました
でも、ふたりのあいだには、
だんだんとみぞができてきていたのです
いぬは、ねこのみがってさがゆるせなくなりました。
ねこは、いぬのおせっかいにがまんならなくなりました。
みぞはひろく、ふかくなっていき、
とほうもなくふかくなってしまったあるよる
ふたりは、えいえんにわかれることをきめました
ねこは、ふりむきもせずあるきはじめます。
でも、いぬはねこのことが、なんとなくわすれられません。
そこで、いぬはねこのいちぶをもらうことにしました。
いろいろとかんがえたあと、
いぬはねこのしっぽがほしいとおもい
おおきなはさみできってしまいました。
いたみとおそろしさで、ちいさくなってふるえているねこをみたいぬは
だんだんとねこがかわいそうになってきました
いぬは、そんなねこをみたくなかったので、
ねこのくびもきってしまいました。
そして、ねこは、しんでしまったのです。
いぬは、なきながら、ねこのなきがらをもってかえり、
なかまのいぬといっしょにたべました。
なかまたちは、「やっぱりだめだっただろう」といいました。
ねこのなかまたちは、「ほらやっぱり」となげきあいました。
いぬはいぬ。ねこはねこ。
それいがいに、いきるみちはなかったのです。

おわり

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